私事で恐縮ですが、痔主となりましたことを報告致します。
息子を出産しました。
初産なので、なんとなく覚えているうちに、妊娠記録をつけておきたいなと思ったのと、私が妊娠するまでに謎だったことを私なりに書いて、今後妊娠する予定の人や周りに妊婦さんがいる人たちの参考に少しでもなればな、と思います。
「妊娠編・出産編」でゆる~く綴ります。
あくまでも冒頭に「人それぞれだけど、私の場合」を付け加えて読んで頂ければ幸いです。
ではまず、今回「妊娠編」からどうぞ。
謎1.妊娠中って、本当に吐くの?
答え. 吐いた。すげぇ吐いた。
いわゆる「つわり」です。私はどちらかと言うと吐くのが得意で、気持ち悪くなればすぐ吐けるタイプだったので正直そこまでストレスではなかったのですが、普通に毎日吐いてました。
朝起きてから吐き気が止まらず、辛くて仕事に行けない日もありましたが、そういう日は4~5日に1回で、あとはとにかく「毎食 食べたら吐く」って感じでした。モグモグパクパク何でも食べたいだけ食べて、お腹一杯になった2分後には吐いてる、というのが妊娠4か月目ぐらいまでは普通でした。4か月を超える頃にはケロッと治り、一気に太りましたが…。
つわりが始まった最初の頃こそ、夫は食後トイレに駆け込む私を見てオロオロしていましたが、慣れてくると食後私が「ムムッ…」とした顔をした瞬間、素の表情で「あ、出る?いってらっしゃい」と手を振って見送ってくれるほどになってました。
私は吐いた直後にまた普通に食事に戻れたので、「吐けば楽になるタイプ」の典型だったのだと思います。
ちなみに、つわりは安定期(妊娠5か月〜)に一旦は落ち着くものの、「後期つわり」というものが待ち受けてもございまして、私はマニュアル通りに妊娠後期(8か月~)から、再びつわり症状に襲われました。初期の頃よりはマシでしたが、食べたら吐く、を2~3日に1回やってました。もはや「うわ~~この感じ懐かしい」という気持ちになりました。後期つわりは吐くときにデカくなったお腹がつっかえて吐きづらかったです。(前屈みになりにくい)
また、2年前に出産した私の姉は「吐き気さえもよおしたことが無い」というつわりナッシング妊婦(そして2人目妊娠中の今もつわりゼロらしい)だったので、そこは姉妹でも差があるようです。
謎2.妊娠中って、本当に情緒不安定になるの?
答え. いやそこまで。しかし涙もろさは世界最高レベル。
イライラしやすくなる、とか、突然母性に溢れて穏やかになる、とか、色々言われてますが、私はそこまで変化はなく。大して浮き沈みもなく、もちろん仕事ではしょっちゅうイライラはしてましたが、それは特に妊娠は関係なく、基本ハッピー野郎で過ごせました。過ごせましたのですが。が。が!
もうね、あのね、ホントにね、涙腺の虚弱化がハンパない。
欽ちゃんの仮装大賞で5回は泣き、南極の氷が溶ける映像を観ただけで泣き、ニベアのCMが流れかけたらチャンネルを変え(泣くから)、「あぁもうこれはいよいよ末期だな」って本気で自分が怖くなったのは、『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ※』のクソしょうもない姉妹喧嘩のあとのクソどうでもいい仲直りを観て泣いている自分に気付いた時でした。
※『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』
あ、あと、「クロワッサン焦がして泣く」っていうのもやりました。ご機嫌さんでウキウキ「クロワッサン食べよ〜〜♬」とか言ってた2分後に、黒焦げになったパン片手に歯食いしばって泣いてるっていうカオス。これは夫が一番ビックリしてた。
とにかく1ミリでも人をウルっとさせる要素があれば、容赦なく泣いてたし、っていうか今もすぐ泣いてる。絶賛継続中。
友人曰く出産後もこの涙腺崩壊は永久に続くらしい。マジかよ…
謎3.あんた大酒飲みだけど大丈夫だったの?
答え. 大丈夫な訳ねぇだろ。
とりあえず声高に主張したいのは、お酒は一切飲みませんでした。当たり前っちゃ当たり前なんですが。「妊娠前はガバガバ飲んでいたけど、妊娠してから別に飲みたくなくなった」とかいう方も多くいらっしゃるようですが、私はものすんごい飲みたかったです。
特に、外食した時が辛かったです。イタリアンバルに行ってワインを飲めない敗北感、和食居酒屋にて白子を目の前に日本酒を飲めない地獄感、それはそれは悔しい思いをしながら、隣で美味しそうに酒をすする夫や家族を横目に、「別にあたし平気だもん」という顔をするので精一杯でした。
しかしまぁ我慢するしかないので、優秀なノンアルコールビールやチューハイを買い集め、飲み比べては毎晩欲望をおさえていました。
ちなみに私が妊娠中、消費しまくったノンアルコール1位と2位はゴボウ抜きでこの方々。
アサヒスーパードライ ゼロ
もともとビールはサントリーやエビス派な私でしたが、ノンアルコールに関してはダントツにこれ。アサヒ様様。
全くノンアルコール感がなく、後味もキリッとして飲めるのでかなり重宝し、常に6缶ケースを夫が冷蔵庫に常備していてくれました。一番ビールに近い味がするのはこれだと個人的には思います。
続きましてこれ。
のんある気分 地中海レモン
これも本当に素晴らしい。
え?マジでこれアルコール入ってないの?と疑いたくなるくらい、レモンハイの味を再現しています。要するに甘くない。和食でも問題なく共に飲めたので重宝しました。
あと、もっと甘くないのがいい!って人にはこっちがオススメ。
氷零 ノンアルコール
私的にはのんある気分のが味は好きでしたが、これもかなりチューハイに近い味です。甘さ全くなく、超サッパリしてます。
あとはこれ。
ノンアルコールのスパークリングワイン、
デューク・デュ・モンターニュ。
一本1,000円近くするので普段使いにはしてませんでしたが、家にお客さんが来たり、ちょっと豪華な晩ご飯にした時には必ずAmazonで頼んでいました。
少し甘いですが、スパークリングワインを飲んでる気分には十分なれるし、やっぱりボトルで注いで貰えると気分が上がります。
そんなこんなでまぁ、それなりに苦しむけど、ごまかしごまかし何とかなったような、ならなかったような。辛いのは確かでした。
一生飲めない訳じゃないし、と思うことが大事だったかと。
ちなみに私、妊娠前はタバコも吸ってたんですが、タバコに関してはものの見事に吸いたくなくなりました。夫も私の妊娠を機に禁煙してくれたのですが、ちょっとでも匂いを吸うと、気持ち悪くなってしまったので、自分が吸うなんてもってのほかでした。
アルコールもこの状態になってくれたら一番良かったんですけどね・・・(遠い目)
謎4. 最初から最後まで残った「妊娠あるある症状」は?
答え.頻尿(尿漏れを伴う)、便秘、おなら、です。
「妊娠中も可愛くいたい★」「今私の中に命が宿っているなんて神秘的…!」と目をキラキラさせてインタビューに答えるキラキラ妊婦もたくさんいらっしゃいますが、現実に自分の体で起こっている現象は大声で人には言えないダサさの極みであり完全に下ネタの嵐です。
頻尿なるよ、便秘なるよ、おなら出るよ、とは聞いていて、実際本当にその症状が出た際には「あー、本当だなぁ」ぐらいの薄いリアクションでしたが、「鼻血出るよ」と妊娠コラムなどで読んでいて、実際マジで鼻血出た時は、さすがに「うわオイ嘘だろビビらすんじゃねぇよ!!!!」てなりました。
でも本当に出る人は出るよ、鼻血。仕事中とかにイキナリ。ツーッて出るよ。ビックリするよ。
便秘に関しては、産婦人科で貰った薬でどうにか解消していくしかないのですが、頻尿に至っては打つ手無しです。もうあるがままに出すしかありません。夜中、朝方、絶対に起きます。私が排尿のために朝方4時とかにモゾモゾ起きだすと、それで目を覚ました夫も私に続いてモゾモゾとトイレに行くので、もはや私たちの寝室風景は定年後の老夫婦のアレでした。
何故そこまでダサイ症状に悩まされ続けるのかというと、
妊娠中の内臓はこんな感じらしいのです。
もう、腸が、腸がぁぁぁぁ、っていう。
まぁこれも産んでしまえば終わることなので。
ちなみに出産後は完全にダサくなくなるかっていうと、そうでもないです。私は晴れてイボ痔デビューしました。ケツの穴にイボを押し込むの、嫌いじゃないです。
その他どうでもいい情報一覧
・冬場の妊婦はマジでお洒落出来ない。(とにかく防寒重視で着膨れしまくる)
・夏は比較的お洒落できる。
・しかし真夏の臨月は地獄
・安産祈願のお参りは中山寺で、所要時間は約3分。超ビジネスライク。平日かつ雨の日に行くと空いてた。
・どんどんデカくなる腹も面白いが、同じくらいどんどんデカくなる乳輪も面白い。
・初めての胎動(お腹の中で赤ちゃんが動くのを感じること)は16週目、寝てる時にお腹の中で「パチン!」と泡が弾けるような初めての感覚。
・花粉症の薬は貰えるけど大して効かなかった。
・計画無痛分娩で産んだ。また「出産編」で書きます。
・つわり中は韓国冷麺とベトナムフォーを日替わりで週6食べてた。何故か吐く確率低かった。
・つわり終わったー!やったー!て瞬間から、今度は頭痛にしばらく苦しめられた。
・妊娠中期から、腹に向かって絵本読み聞かせを始めた。3冊だけ(英語2冊、日本語1冊)購入し、同じ本を繰り返し繰り返し、自分も楽しみながら読みたいときに読んだ。
・産後の授乳トラブル回避のための母乳マッサージは、もはやマッサージではない。「乳首こねくり回し」「乳首潰し」とかいう表現が合う。
・何故か妊娠が分かった頃から「お腹の中にいるのは男の子な気がする」という謎の確信があった。
・妊娠前から「夫が好き過ぎて死にそう病」だったが、病状が悪化した。ウザいぐらい夫にひっつき虫になり、今までになく寂しがり屋になったので夫は大変だったはず。(妊娠すると徐々に夫を好きでなくなる現象が人によってはあるらしいですが、私は逆をいきました。)
・妊娠に至るまでの妊活中は孤独との闘いでもあるので、 私はTwitterで妊活専用アカウント作っていた。情報交換出来るし、頑張っている仲間がたくさん居て心強かった。妊娠が分かってTwitter上で卒業発表した時は、本当にたくさんのフォロワーさんが一緒になって喜んでくれたので、やってて良かった。(ちなみに妊娠してからも、新しいマタニティアカウントを作成して、続けていました。情報収集場としてマジで役立った)
・おならは臭い。
そんなこんなで気付けば乳飲み子を抱えていますが、私はとても楽しかったです、妊婦生活。
つわりが軽めだったおかげだと思いますが、どんどんデカくなっていく腹(ちなみに私は4か月頃から見た目に分かるぐらい膨らみ始め、5か月超える頃から一気に突き出てきました)を観察するのも面白かったし、月に1回(後期になると月2回)、エコーで見れる小さな我が子は可愛くてたまらなかったし、男の子か女の子か判定をドキドキしながら待つのも楽しかったし、マタニティマークを見て電車で席を変わってくれたり、レストランでタバコを控えてくれた赤の他人の優しさにも触れたりすることが出来ました。
2016年11月に入籍、翌年1月に妊娠発覚と、パッと見トントン拍子には見えますが、それでも妊娠は「めっちゃラッキー」な出来事でした。私は不妊体質だったため 入籍前から専門のクリニックに通っていたし(多嚢胞性卵巣症候群/PCOSでした)、流産も経験したので、「普通に妊娠して普通に産む」ことの確立の低さを身に感じていたので、今お腹の中にいる子どもがちゃんと無事に産まれてくれるのか、恐怖で震えて泣きそうになる日は何度もありました。
想像絶する壮絶な子育てがこれから待ち受けているのだと思いますが、それも楽しみつつ、「ムッキーーーーー!!!!!!ぐぁあぁぁああ腹立つぅうぅぅううう!!!!!!!」ってなった時は、この自分で書いた記事を読み直して、初心に帰りたいと思います。
ちなみに理想の息子像は、鼻クソほじりながら「お母ちゃん、ぼく大きくなったらカブトムシなりたいねん」って本気で言っちゃうような、アホ過ぎる程に純粋な子になって欲しいなと思っております。っていうか、多分、私と夫の子なのでそうなっちゃうんだろうなと信じております。※お母ちゃん(ワシ)も幼稚園の時に七夕に「ペンギンになりたい」って書いて、先生を失笑させた実績あり
出産後、早々に飲酒解禁し、必死に授乳スケジュールを組み立て、ちょくちょく酒は飲んでおりますので、皆さん躊躇なく誘ってください。
そして、我が家の近くに来られた際は、どうぞ立ち寄ってくださいね。寝てばっかりいる顔の濃いめな長男がお待ちしております。