妄想ポエムで食べていけるようになる短大とかないですか?
土曜日の朝って大好き。
ホットケーキの淡く甘い香り。
カーテンから溢れる優しい太陽の光。
寝ぼけた顔で起きてくる彼のパジャマの水色。
「おはよう」って言葉が、おまじないみたいに暖かくあたしを包み込んでくれる。
薄手のカーディガンを着て、お気に入りのカフェテリアに彼と向かう。
あたしはカフェモカ。
彼はホットコーヒー。
初めてのデートで、あたしたちが注文したもの。
三年経った今でも、ずっと変わらない。
いや、変えていない、の、かもしれない。
お互い何も言わないけれど、それがあたしたちの、ココロのカタチ。
フワフワと優しく揺れる湯気を見つめながら、
「春だね」
「春だねぇ」
なんて、二人して独り言のように呟いて、思わず顔を見合わせて、クスクス笑ってしまう。
そう、まるで、道端で咲いたタンポポみたいに、ちょこっと生まれる小さな幸せな瞬間こそが、あたしにとって、本当の春の訪れ。
私は尿漏れの相談と子宮癌検診のため婦人科へ、彼氏は仕事に行く道すがら、
「前のトラック、勃起してるね」って言ったら、普通に無視されました。
現場からは以上です。